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TOCFLとHSKの違い|どっちを受けるべき?
学習方法
投稿日: 2026年7月15日
更新日: 2026年7月15日
約9分で読めます

TOCFLとHSKの違い|どっちを受けるべき?

#学習法#試験
目次
  1. 1.TOCFLとHSKの違いを比較
  2. 2.TOCFLは台湾の中国語能力試験
  3. 3.HSKは中国大陸を中心に使われる中国語能力試験
  4. 4.違い1|繁体字で受けるならTOCFLが自然
  5. 5.違い2|台湾華語と中国大陸の中国語で語彙・発音が異なる
  6. 6.違い3|レベル番号をそのまま比較できない
  7. 7.違い4|測りたい技能と受験形式を確認する
  8. 8.TOCFLとHSK、どっちを受けるべき?
  9. 台湾へ留学・就職したいならTOCFL
  10. 中国大陸へ留学したいならHSK
  11. 日本国内の就職・進学なら提出先の指定を優先
  12. 実力測定が目的なら普段学ぶ中国語に合わせる
  13. 9.迷ったときの選び方チェックリスト
  14. 10.よくある質問
  15. TOCFLとHSKは両方受けたほうがいい?
  16. 台湾華語を学んでいてもHSKを受けられる?
  17. 初心者はTOCFL Band AとHSK Level 1のどちらが簡単?
  18. 11.参考にした公式情報
  19. 12.まとめ|受験目的と提出先から選ぼう

中国語の資格を取りたいと思ったとき、候補に挙がるのがTOCFLとHSKです。どちらも中国語能力を測る試験ですが、台湾への留学を目指す人と、中国大陸の大学へ出願する人では、選ぶべき試験が異なります。

先に結論をいうと、台湾での留学・就職・生活に生かすならTOCFL、中国大陸での進学やHSKを指定する機関への提出ならHSKが基本です。知名度だけで決めず、スコアの提出先がどの資格とレベルを求めているかを最初に確認しましょう。

この記事では、TOCFLとHSKの違いを、試験を運営する地域、使われる文字、レベル構成、測定する技能、活用目的の順に比較します。TOCFLそのものを先に知りたい方は、TOCFLとは?レベル・受験方法の解説もご覧ください。

試験制度、出願要件、開催日、受験料は変更されることがあります。この記事は2026年7月に公式情報を確認して作成していますが、申し込み前には必ず試験公式サイトと提出先の最新案内を確認してください。

TOCFLとHSKの違いを比較

比較項目

TOCFL

HSK

主な運営地域

台湾

中国大陸

正式名称

Test of Chinese as a Foreign Language

Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì(漢語水平考試)

主な文字

繁体字版・簡体字版を選択できる試験がある

簡体字を中心に準備する

レベル

Band A・B・Cの中にLevel 1〜6

Level 1〜6に加え、Level 7〜9の試験も実施

技能

聴解・読解・口語・作文の試験がある

レベル別試験と口語試験があり、Level 7〜9は複数技能をまとめて測定

向いている人

台湾への留学・就職・移住を考える人

中国大陸への留学やHSK指定機関への提出を考える人

違いの中心は「どちらが難しいか」ではなく、どこで中国語を使い、どこへ成績を提出するかです。同じ中国語試験でも、提出先が指定していない資格では要件を満たせない場合があります。

TOCFLは台湾の中国語能力試験

TOCFLは、母語が中国語ではない学習者を対象とする台湾の中国語能力試験です。台湾で学ぶ「台湾華語」と相性がよく、繁体字で勉強している人が日頃の学習を生かしやすい試験です。

聴解と読解のほか、口語、作文の試験も用意されています。聴解・読解の一般的な級は、Band A、Band B、Band Cの3つのバンドに分かれ、各バンドに2段階、合計6レベルがあります。

TOCFL

レベル名

CEFRの目安

Band A

Level 1 入門級・Level 2 基礎級

A1・A2

Band B

Level 3 進階級・Level 4 高階級

B1・B2

Band C

Level 5 流利級・Level 6 精通級

C1・C2

台湾では、大学・大学院への出願、奨学金、就職などでTOCFLの成績が使われることがあります。ただし、必要なバンドや技能は学校・制度・企業によって異なります。「台湾へ行くからBand B」と一律に決めず、募集要項に書かれた条件から逆算してください。

HSKは中国大陸を中心に使われる中国語能力試験

HSKは、中国語を母語としない学習者の中国語能力を測る試験です。中国大陸の大学への出願などで広く使われ、簡体字と中国大陸の標準中国語を中心に勉強している人に選びやすい資格です。

公式サイトではLevel 1〜6に加え、上級者向けのLevel 7〜9が案内されています。Level 1・2は聴解と読解、Level 3〜6では作文も加わります。Level 7〜9は、聴解・読解・作文に加え、翻訳と口語も含む一つの試験で到達レベルを判定します。

また、HSKは制度移行の途中にあります。公式発表では、HSK 3.0のLevel 1〜6が2026年1月31日に一部の世界の試験会場で試行されました。試行ではLevel 3〜6と対応する口語試験を同時に申し込む方式も示されています。受験時期や会場によって実施形式が異なる可能性があるため、古い参考書だけで判断せず、申し込み画面と受験会場の案内を確認しましょう。

違い1|繁体字で受けるならTOCFLが自然

台湾では繁体字が使われます。普段から台湾の教材、ニュース、ドラマなどで繁体字を読んでいる人は、TOCFLの繁体字版なら学習環境を大きく変えずに対策できます。

HSK対策では、簡体字を中心に単語と問題形式を覚えるのが基本です。繁体字だけを学んできた人がHSKを受ける場合は、よく出る簡体字との対応に慣れる時間も計画へ入れましょう。

繁体字と簡体字は、すべての字が別物なのではありません。同じ形の字も多く、規則性もあります。ただし試験では読む速さが得点に影響するため、「意味は推測できる」という段階から、迷わず読める段階まで慣れておく必要があります。

違い2|台湾華語と中国大陸の中国語で語彙・発音が異なる

TOCFLとHSKでは、同じ意味でも普段よく使う単語が異なる場合があります。たとえば「タクシー」は台湾で「計程車」、中国大陸で「出租車」、「地下鉄」は台湾で「捷運」、中国大陸で「地鐵」と呼ばれます。

発音にも地域差があります。台湾華語では一部の単語の声調や軽声、そり舌音の聞こえ方が中国大陸の標準中国語と異なることがあります。試験対策では、自分が受ける試験の公式音声に慣れることが重要です。

台湾華語と中国大陸の中国語の違いを整理したい方は、台湾華語と中国語の違いも参考にしてください。

違い3|レベル番号をそのまま比較できない

「TOCFL Level 4ならHSK Level 4と同じ」とは限りません。2つの試験は出題範囲、採点、測定する技能、想定する受験者が異なります。レベル番号が同じでも、能力が完全に一致するわけではありません。

TOCFLはLevel 1〜6をCEFRのA1〜C2へ対応させています。一方、HSKについては制度移行も進んでおり、古いHSKの語彙数だけを使った換算表と現在の試験を混同すると判断を誤りやすくなります。

資格を提出する場合は、非公式な「TOCFL・HSK換算表」ではなく、学校や雇用主が示す条件を優先してください。純粋な実力確認が目的なら、両試験の公式サンプル問題を解き、読解速度や聴解の正答率を比べるほうが現実的です。

違い4|測りたい技能と受験形式を確認する

TOCFLには聴解、読解、口語、作文の試験があります。台湾の大学や制度から「聴読のBand B」「口語の証明」などと指定された場合は、必要な試験を間違えずに選びます。

HSKのLevel 1〜6はレベルによって出題技能が異なり、口語能力を測る試験はHSKKとして運用されてきました。一方で、2026年に案内されたHSK 3.0の試行では、Level 3〜6と口語の組み合わせが示されています。

「中国語資格を持っている」だけでは、会話力、作文力、読解力のどこを証明したのか分かりません。提出先が試験名だけでなく、レベル、技能、受験日、スコアの有効期間まで指定していないか確認しましょう。

TOCFLとHSK、どっちを受けるべき?

台湾へ留学・就職したいならTOCFL

台湾の学校への出願、台湾の奨学金、台湾での就職を目的にするなら、まずTOCFLの条件を確認します。繁体字や台湾華語を学んできた成果も反映しやすく、受験勉強を台湾での生活へつなげやすい選択です。

中国大陸へ留学したいならHSK

中国大陸の大学や大学院へ出願する場合は、募集要項で求められるHSKレベルを確認してください。専攻によって必要なレベルが違う場合もあるため、「留学生は全員同じ条件」とは限りません。

日本国内の就職・進学なら提出先の指定を優先

日本国内で資格を活用する場合は、応募先がTOCFLとHSKのどちらを評価対象にしているかを調べます。指定がなければ、自分が使う地域の中国語と、今後の進路に合うほうを選ぶと学習の無駄が少なくなります。

実力測定が目的なら普段学ぶ中国語に合わせる

資格提出の予定がなく、学習の節目として受験するなら、台湾華語・繁体字を学ぶ人はTOCFL、簡体字と中国大陸の教材で学ぶ人はHSKが取り組みやすいでしょう。試験を決めたら、公式問題を基準に学習計画を立てます。

迷ったときの選び方チェックリスト

  1. 成績を提出する学校・企業・制度を決める
  2. 指定される試験名、レベル、技能、有効期間を確認する
  3. 受験地と受験時期に希望の試験が実施されるか調べる
  4. 公式サンプル問題を両方見て、文字と音声の違いを確認する
  5. 必要な級から逆算して教材と学習期間を決める

独学の進め方から整理したい場合は、台湾華語の独学ロードマップもあわせてご覧ください。単語、発音、リスニング、会話を偏りなく進めると、試験後も使える中国語が身につきます。

よくある質問

TOCFLとHSKは両方受けたほうがいい?

明確な提出先が一つなら、最初は必要な試験へ集中するほうが効率的です。台湾と中国大陸の両方へ出願するなど、両方の証明が必要になった段階で追加受験を検討しましょう。

台湾華語を学んでいてもHSKを受けられる?

受験できます。ただし、簡体字、地域で異なる語彙、公式問題の音声や形式へ慣れる対策が必要です。まずサンプル問題を解き、知識不足より表記や形式の違いで失点していないか確認してください。

初心者はTOCFL Band AとHSK Level 1のどちらが簡単?

単純には比較できません。出題語彙や問題形式が異なり、普段使う文字と教材によって体感難度も変わります。「簡単なほう」ではなく、目的に合う試験の最初のレベルから始めるのがおすすめです。

参考にした公式情報

  1. TOCFL公式|測驗類別・通過標準
  2. TOCFL公式|CEFRとの対応
  3. Chinese Test Service公式|HSK試験シラバス
  4. Chinese Test Service公式|HSK Level 7–9
  5. Chinese Test Service公式|HSK 3.0試行案内

まとめ|受験目的と提出先から選ぼう

TOCFLとHSKは、どちらが上という関係ではありません。台湾で繁体字・台湾華語を使う進路ならTOCFL、中国大陸への留学やHSK指定の提出先ならHSKが基本です。

レベル番号を直接置き換えず、提出先が指定する試験、技能、級を確認しましょう。制度移行中のHSKを受ける場合は、受験会場で実施される試験形式も公式案内で確かめてください。

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