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中国語「過」の使い方|経験の言い方と「了」との違いを解説
中国語
投稿日: 2026年7月14日
更新日: 2026年7月14日
約8分で読めます

中国語「過」の使い方|経験の言い方と「了」との違いを解説

#文法#初心者
目次
  1. 1.中国語の「過」とは?
  2. 2.経験を表す「動詞+過」の基本語順
  3. 3.否定文|「〜したことがない」は沒(有)+動詞+過
  4. 「まだ〜したことがない」は還沒〜過
  5. 「一度も〜したことがない」は從來沒〜過
  6. 4.疑問文|「〜したことがありますか?」の聞き方
  7. 動詞+過+嗎?
  8. 有沒有+動詞+過?
  9. 動詞+過〜沒有?
  10. 5.「過」と「了」の違い
  11. 6.過と了を一緒に使う場合
  12. 7.経験した回数を伝える
  13. 8.時間表現と一緒に使う
  14. 9.旅行会話で使える「過」の例文
  15. 10.よくある間違い
  16. 過を動詞の前に置く
  17. 否定に不を使う
  18. 過を過去形だと思う
  19. 具体的な経験を説明せず過だけで終える
  20. 11.「過」を会話で練習しよう
  21. 12.まとめ

「台湾へ行ったことがある」「臭豆腐を食べたことがない」のように、これまでの経験を中国語で話すときに使うのが過です。


基本は動詞の直後に過を置くだけですが、否定文では沒、疑問文では嗎や有沒有を使います。また、同じく過去の出来事に関係する「了」との違いも、初心者が迷いやすいポイントです。

この記事では、経験を表す過の基本語順、否定文・疑問文、回数の言い方、了との使い分けを、繁体字とピンイン付きの例文で解説します。

中国語の「過」とは?

経験を表す過は、動詞の後ろに付く助詞です。「過去のある時点で、その動作を経験したことがある」という意味を加えます。

基本形:主語+動詞+過+目的語

中国語

ピンイン

日本語

我去過台灣。

Wǒ qùguo Táiwān.

私は台湾へ行ったことがあります

我吃過臭豆腐。

Wǒ chīguo chòudòufu.

私は臭豆腐を食べたことがあります

他看過這部電影。

Tā kànguo zhè bù diànyǐng.

彼はこの映画を見たことがあります

単独の「過」はguò(第4声)ですが、経験を表す助詞として動詞の後ろに付くと、一般にguo(軽声)で読みます。

台湾教育部の辞典でも、助詞の過には、動詞の後ろに置いて「かつて・すでに」の意味を表す用法が示されています。

台湾教育部『重編國語辭典修訂本』「過」

経験を表す「動詞+過」の基本語順

日本語では「〜したことがある」と長くなりますが、中国語では動詞のすぐ後ろに過を置きます。

動詞

過を使った表現

意味

去(行く)

去過

行ったことがある

吃(食べる)

吃過

食べたことがある

看(見る)

看過

見たことがある

坐(乗る)

坐過

乗ったことがある

學(学ぶ)

學過

学んだことがある

  1. 我坐過台灣高鐵。
  2. Wǒ zuòguo Táiwān gāotiě.
  3. 台湾高速鉄道に乗ったことがあります。
  4. 我學過一點中文。
  5. Wǒ xuéguo yìdiǎn Zhōngwén.
  6. 中国語を少し学んだことがあります。
  7. 我看過那本書。
  8. Wǒ kànguo nà běn shū.
  9. あの本を読んだことがあります。

國家教育研究院の台湾華語文能力基準でも、「我看過這部電影」が基礎第2級の文法例として掲載されています。

國家教育研究院「華語文語法點分級標準」

否定文|「〜したことがない」は沒(有)+動詞+過

経験がないことを表すときは、動詞の前に沒または沒有を置きます。

基本形:主語+沒(有)+動詞+過+目的語

中国語

ピンイン

日本語

我沒去過台南。

Wǒ méi qùguo Táinán.

私は台南へ行ったことがありません

我沒有吃過豬血糕。

Wǒ méiyǒu chīguo zhūxuègāo.

私は豬血糕を食べたことがありません

他沒學過中文。

Tā méi xuéguo Zhōngwén.

彼は中国語を学んだことがありません

× 我不去過台南とは言いません。過去から現在まで経験がないことを述べるため、基本的に不ではなく沒(有)を使います。

「まだ〜したことがない」は還沒〜過

今後する可能性を残して「まだ経験がない」と言うときは、還沒+動詞+過を使います。

  1. 我還沒去過花蓮。(私はまだ花蓮へ行ったことがありません)
  2. 我還沒吃過這道菜。(私はまだこの料理を食べたことがありません)

「一度も〜したことがない」は從來沒〜過

経験が一度もないことを強調するときは、從來沒(有)+動詞+過と言います。

  1. 我從來沒喝過珍珠奶茶。(私は一度もタピオカミルクティーを飲んだことがありません)
  2. 他從來沒有出過國。(彼は一度も海外へ行ったことがありません)

不と沒の考え方は、中国語「不・沒(有)」の違いでも詳しく解説しています。

疑問文|「〜したことがありますか?」の聞き方

動詞+過+嗎?

最も作りやすいのは、肯定文の最後に嗎を付ける形です。

  1. 你去過台灣嗎?
  2. Nǐ qùguo Táiwān ma?
  3. 台湾へ行ったことがありますか?
  4. 你吃過臭豆腐嗎?
  5. Nǐ chīguo chòudòufu ma?
  6. 臭豆腐を食べたことがありますか?

有沒有+動詞+過?

台湾の会話では、文頭に有沒有を置いて経験の有無を尋ねる形もよく使います。

  1. 你有沒有去過九份?(九份へ行ったことがありますか?)
  2. 你有沒有搭過YouBike?(YouBikeに乗ったことがありますか?)

動詞+過〜沒有?

文末に沒有を置いて確認する形もあります。

你去過日月潭沒有?

Nǐ qùguo Rìyuètán méiyǒu?

日月潭へ行ったことがありますか?

答えるときは、動詞を繰り返して去過(行ったことがある)、沒去過(行ったことがない)のように答えると自然です。

「過」と「了」の違い

過と了はどちらも過去の出来事を述べる文に現れますが、焦点が異なります。

表現

焦点

例文

意味

動詞+過

これまでの経験

我去過台灣。

台湾へ行ったことがある

動詞+了

具体的な動作の完了・発生

我去年去了台灣。

私は昨年、台湾へ行った

過は「人生や一定期間の中で経験があるか」に注目します。了は「いつ、何をしたか」という一度の出来事や、その動作が完了したことを伝えます。

経験を伝える

出来事を伝える

我吃過牛肉麵。

牛肉麺を食べたことがある

我昨天吃了牛肉麵。

昨日、牛肉麺を食べた

我看過這部電影。

この映画を見たことがある

我上週看了這部電影。

先週、この映画を見た

過は単純な過去形ではありません。「昨日したこと」を報告するだけなら了を使い、「以前した経験」を話すなら過を使う、と考えると整理しやすくなります。

了の二つの役割は、中国語「了」の使い方で確認してください。

過と了を一緒に使う場合

過と了は必ずしも二者択一ではありません。すでに済ませたことを現在の状況と結びつけて伝える場合、動詞+過+目的語+了の形になることがあります。

我已經吃過晚餐了。

Wǒ yǐjīng chīguo wǎncān le.

私はもう夕食を済ませました。

この文の過は「食べる動作を経たこと」、文末の了は「今はすでにその状態になった」という変化を示します。単に人生経験を聞く「你吃過臭豆腐嗎?」には、通常、文末の了は必要ありません。

経験した回数を伝える

「何回したことがある」と言いたいときは、目的語の後ろに回数を置く形が分かりやすいです。

主語+動詞+過+目的語+回数

  1. 我去過台灣三次。
  2. Wǒ qùguo Táiwān sān cì.
  3. 台湾へ3回行ったことがあります。
  4. 我看過這部電影兩次。
  5. Wǒ kànguo zhè bù diànyǐng liǎng cì.
  6. この映画を2回見たことがあります。
  7. 我坐過一次高鐵。
  8. Wǒ zuòguo yí cì gāotiě.
  9. 高速鉄道に1回乗ったことがあります。

2回は「二次」ではなく、量を表す兩次を使うのが基本です。回数を尋ねるときは幾次を使います。

你去過台灣幾次?(台湾へ何回行ったことがありますか?)

時間表現と一緒に使う

過は、以前・曾經・小時候など、経験の範囲や時期を示す言葉と一緒に使えます。

  1. 我以前住過台中。(私は以前、台中に住んだことがあります)
  2. 我曾經學過注音符號。(私はかつて注音符号を学んだことがあります)
  3. 我小時候來過台灣。(私は子どもの頃、台湾へ来たことがあります)

「昨天・去年」のような具体的な時点を入れて、一度の出来事を報告する場合は、過よりも了が自然なことが多くあります。ただし、過は文脈によって「その時点までに済ませた」「その時期に経験した」ことを表す場合もあるため、時間語だけで機械的に判断せず、経験と出来事のどちらへ焦点を当てるかを考えましょう。

旅行会話で使える「過」の例文

場面

中国語

日本語

観光

你去過故宮博物院嗎?

故宮博物院へ行ったことがありますか?

食事

你吃過蚵仔煎嗎?

牡蠣オムレツを食べたことがありますか?

交通

我沒搭過台灣高鐵。

台湾高速鉄道に乗ったことがありません

宿泊

我以前住過這間飯店。

以前このホテルに泊まったことがあります

買い物

我用過這個品牌的產品。

このブランドの商品を使ったことがあります

よくある間違い

過を動詞の前に置く

× 我過吃臭豆腐。

○ 我吃過臭豆腐。

経験の過は、吃・去・看など経験した動作を表す動詞の直後に置きます。

否定に不を使う

× 我不吃過臭豆腐。

○ 我沒吃過臭豆腐。

経験がない場合は、沒(有)+動詞+過を使います。

過を過去形だと思う

我昨天吃過牛肉麵が常に間違いというわけではありませんが、単に「昨日食べた」と報告するなら我昨天吃了牛肉麵のほうが目的に合います。過を使うと、食べることを経験・完了したという見方が加わります。

具体的な経験を説明せず過だけで終える

「行ったことがある」と答えるだけなら去過で十分ですが、会話を続けるなら、いつ・どこで・どう感じたかを加えましょう。

我去過台南兩次。那裡的牛肉湯很好吃。

台南へ2回行ったことがあります。そこの牛肉湯はとてもおいしいです。

「過」を会話で練習しよう

まず、台湾の場所・食べ物・乗り物を一つずつ選び、経験を尋ねる質問と答えを作ってみましょう。

  1. 你去過高雄嗎?— 去過。/沒去過。
  2. 你吃過臭豆腐嗎?— 吃過。/沒吃過。
  3. 你搭過YouBike嗎?— 搭過。/沒搭過。

まなび台湾の場面別レッスンやロールプレイでは、台湾人との食事や観光中の会話など、具体的な場面に沿って経験を尋ねたり答えたりする練習ができます。

基本の型を覚えたら、AI台湾人とのフリートークで、これまでに訪れた場所、食べた台湾料理、挑戦してみたいことを自由に話し、答えに理由や感想を加えて会話を広げる練習にも取り組めます。

まとめ

経験を表す過は、動詞の直後に置くのが基本です。

  1. 肯定:動詞+過+目的語
  2. 否定:沒(有)+動詞+過+目的語
  3. 疑問:動詞+過+嗎、または有沒有+動詞+過
  4. 過:これまでの経験に焦点を当てる
  5. 了:具体的な動作の完了や出来事に焦点を当てる

まずは「去過・吃過・看過」の三つを使い、自分が経験したことと、まだ経験していないことを一文ずつ作ってみましょう。

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