台北観光の足といえばMRT(捷運/ジエユン)。安くて、きれいで、路線図も分かりやすくて、旅行者にこれほど優しい地下鉄はなかなかありません。
実はMRT、券売機も改札も自動なので会話ゼロでも乗れます。じゃあこの記事は何のためにあるのかというと——「悠遊卡を買う」「駅員さんに聞く」「アナウンスを聞き取る」の3つの場面で中国語が分かると、MRTの快適さが一段上がるからです。
あわせて、初見では気づけないMRTの独特ルール(車内飲食禁止など)も紹介します。知らないと罰金の話もあるので、乗る前にさらっと読んでいってください。
悠遊卡(EasyCard)を1枚買えば移動が楽に
台湾のSuicaにあたるのが悠遊卡(yōuyóu kǎ/ㄧㄡ ㄧㄡˊ ㄎㄚˇ)。MRT・バス・コンビニ・一部のタクシーまで使える万能ICカードで、運賃も割引になります。旅行の最初に1枚買っておくと、以降の移動から「切符を買う」という作業が消えます。
買うときのフレーズはこれ。
我要買一張悠遊卡(wǒ yào mǎi yì zhāng yōuyóu kǎ)「悠遊卡を1枚ください」
駅の窓口(インフォメーション)やコンビニで買えます。チャージはこう。
我要加值一百塊(wǒ yào jiāzhí yìbǎi kuài)「100元チャージしてください」
「加值(jiāzhí)」がチャージの意味。駅の券売機なら画面操作だけでできますが、コンビニのレジでチャージを頼むときにこのフレーズが活きます(コンビニで飛んでくる質問はこの記事でどうぞ)。
切符で乗るなら「トークン」
1回だけ乗るなら券売機で「單程票(dānchéng piào/片道切符)」を買います。台北MRTの場合、出てくるのは切符ではなく青いコイン型のトークン。改札の入りはタッチ、出るときは投入口にコインを入れる方式で、初めてだと「え、これが切符?」となる台湾名物です。
券売機は日本語・英語表示に切り替えられるものが多いので、ここで中国語は必要ありません。安心してください。
駅で聞きたいことは「請問+どこですか」
駅員さんや案内所で何か聞くときは、頭に請問(qǐngwèn/すみません、お尋ねしますが)を付けて:
- 請問,出口在哪裡?(chūkǒu zài nǎlǐ?)「出口はどこですか?」
- 請問,廁所在哪裡?(cèsuǒ zài nǎlǐ?)「トイレはどこですか?」
- 請問,到台北101怎麼走?(dào Táiběi yīlíngyī zěnme zǒu?)「台北101へはどう行けばいいですか?」
「〜在哪裡?(〜はどこ?)」と「怎麼走?(どう行く?)」の2つで、駅での質問はほぼカバーできます。答えが聞き取れなかったら、指差しの方向に進んでから、また次の人に聞く。この「聞き継ぎ戦法」、原始的ですが確実です。
車内アナウンス
MRTに乗ると気づくのが、駅名アナウンスの長さ。実は台北MRTは國語(台湾華語)、日本語、韓国語、英語などの多言語で放送されています。同じ駅名が発音を変えて何度か流れるので、聞き比べると「台湾は多言語社会なんだ」というのが体感できます(この言語事情は台湾華語とはで解説しています)。
聞き取りたいのは最初の台湾華語パート。キーになる単語は2つだけです。
- 下一站,○○(xià yí zhàn)「次の駅は○○です」
- 往○○方向(wǎng ○○ fāngxiàng)「○○方面行き」— ホームの行き先表示にも書いてあります
「下一站」が聞き取れるようになると、スマホの路線図とアナウンスが頭の中でつながって、乗っているだけでリスニング練習になります。
知らないと焦る、MRTの独特ルール
- 車内・改札内は飲食禁止: 水やガムもNGで、違反すると罰金があります。タピオカを持って改札をくぐる前に飲みきりましょう(せっかく注文した一杯なので、ゆっくり飲んでから)
- 博愛座(優先席)文化: 濃い青の座席は優先席。台湾では空いていても座らない人が多く、席を譲る文化全般がとても強いです
- エスカレーターは右立ち: 大阪と同じ右側に立つスタイル。左側は歩く人用に空けます
特に飲食禁止は本当に守られていて、車内で何か食べている人を見ることはまずありません。日本の感覚でペットボトルに口をつけないよう、ここだけは要注意です。
台鉄・高鐵に乗るなら覚えたい2語
郊外や台中・台南・高雄へ足を延ばすなら、台鉄(在来線)や高鐵(新幹線)の出番です。切符まわりで覚えておくと便利なのがこの2語。
- 對號座(duìhào zuò): 指定席
- 自由座(zìyóu zuò): 自由席
窓口なら「我要一張到台中的票,自由座(台中まで1枚、自由席で)」のように使います。アプリやネット購入も便利ですが、窓口で通じたときの達成感はなかなかのものです。
よくある質問
悠遊卡はどこで買える?
MRT駅の案内所・券売機(対応機)・コンビニで買えます。カード代+チャージ額が必要です。旅行の終わりに残額が余ったら、コンビニで使い切るのが手軽です。
残高が足りないまま改札に入ってしまったら?
出場駅の「加值機(チャージ機)」か案内所でチャージすればOK。焦らなくて大丈夫です。
終電は何時ごろ?
路線にもよりますが、台北MRTはおおむね24時前後まで。夜市帰りには十分ですが、深夜になりそうならタクシーの出番です。
まとめ: MRTは「乗れる」から「使いこなす」へ
MRTは会話ゼロでも乗れます。でも、悠遊卡をさっと買えて、「下一站」が聞き取れて、駅員さんに「請問〜」と聞ける——それだけで移動が「こなすもの」から「楽しいもの」に変わります。
まずは到着初日、空港からの移動で「我要買一張悠遊卡」を言ってみてください。旅の始まりの一言として、これ以上実用的なフレーズはありません😊
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